等高線の凹みから昔の水路を探る

以前道後近辺の昔の水路を探索していた時、畏友寿太さんが、等高線の凹みが連続して存在するなら、それを結んだラインは水路の痕跡を示しているのではないかと、貴重な示唆を寄せて呉れた。山を巡る等高線は、谷の部分が凹んでいる。山のように勾配がきつい所では等高線が密なので、等高線の凹みが連続すればそれは谷と直ぐに判るが、平地の場合は等高線の間隔が広いので、僅かな凹みが連続しても気が付きにくい。
寿太さんの示唆を受け、これは素晴らしい着眼だと直感し、地図を調べると等高線の凹みが連続して存在する場所が確かにある。しかも何本も存在する。その中には明らかに昔の流路跡と確認できるものもあり、流路跡の可能性を窺わせるものもあった。
昨日の朝の放送と言うべきか、一昨日の深夜番組と言うべきか知らないが、ジャパン・ナビゲーションと言う番組で、明治時代から今に至る何枚もの地図から多摩川の変遷を探っていた。その中で等高線の凹みを繋いで昔の流路を探る試みもなされていた。寿太さんの発想と全く同じ手法である。これを見て寿太さんの着眼の素晴らしさにあらためて敬服した。早速寿太さんに電話してこの件を知らせておいた。