マスコミが使う用語が変

今日京都で行われた高校駅伝の実況中継で、アナウンサーがゴールインをフィニッシュと言っていた。近年、総ての競技でゴールと言う言葉を急に使わなくなったが、何故なのか。ゴール(goal)とは、競走・競泳などで着順の決まる一番最後の地点を言うのに対し、フィニッシュ(finish)とは単に終える、終わると言う意味しかない。ゴールインをフィニッシュ、ゴールラインをフィニッシュラインと言い換えなければならない理由があったのだろうか。
もう一つ違和感があるのは、家宅捜索と言う言葉。昔は家宅捜査と言っていたが、オーム事件の頃から急に家宅捜索に変ってしまった。捜査と捜索は意味が違う。捜索とは遭難機など特定の何かを探し求めることである。一方捜査とは捜査機関が証拠を収拾・保全する活動である。家宅捜査では探すものは特定できない。それを家宅捜索と言うのはどうもしっくり来ない。報道では捜査員が家宅捜索に入ったなどと報じている。何故オーム事件から用語を変えたのだろうか。何かちゃんとした理由があるのだろうか。
おまけにもう一つ。登頂を今は「とうちょう」と言うが、昔は登山「とざん」と同様に登頂は「とちょう」だった。因みに登城も「とじょう」である。更に、登坂も昔は「とはん」だったと思うが、今は「とうはん」と言うようだ。言葉は変るものではあるが、ここに挙げた例は、違和感が強くて困る。