一遍上人誕生の地を示す石碑

寶巌寺門前の坂下に、一遍上人誕生の地を示す石碑が建てられた。場所は坂の一番下で、昔寶巌寺の山門が有った所と思われる。その位置から現寶巌寺に至る坂の両側に、昔は寶巌寺の支院が6つずつあり、一遍上人はその一つで誕生した。寶巌寺は明治期にすっかり寂れていて、各地に点在する遊廓がこの坂の両側に纏められた。そのため山門を潜ると色町、その先に寶巌寺と言う奇妙な風景が現出した。漱石も珍妙な風景と書き留めており、子規も「色里や 十歩はなれて 秋の風」と詠んでいる。この石碑で少々気になるのは、紋が寶巌寺境内で見られる紋と違うことである。何故違うのか、機会があれば確かめたい。
「宗祖一遍上人御誕生旧跡」碑
突き当たりが寶巌寺
寶巌寺略縁起
寶巌寺境内にある子規の句碑