水素エンジンが出来るなら

マツダが水素エンジンの開発を進めている。ガソリンでなく水素でロータリーエンジンを回すのだそうだ(ココ)。このエンジンが実用化されたら、利用範囲は自動車だけでなく、例えばJRの気動車ディーゼル・カー)にも使える。
自動車が水素、燃料電池、電気で走るようになれば、脱石油の一歩を踏み出すことになるのは勿論、排ガス問題も一挙に解決する。以前国道沿いの歯科医のパソコンが真っ黒になっていたが、使用期間はたったの半年だと言う。そんな真っ黒な空気を吸って影響が無い筈はない。排ガスの影響は煙草どころでは無いだろう。飛行機から見ても、東京地区や関西地区の上空は、茶色のお椀を伏せたような状況だった。その問題も解決するだろう。
水素エンジンはほかの可能性も広がる。水素エンジンを使った小型発電機を造れるなら、それを地域ごと、或いは家庭やビルに設置したらどうなるか。夜間など電力が余るときは電池に貯える。電池が十分に充電され、発電不要な時は発電を停止する。このような制御は簡単だろう。
一番望ましいのは、発電機の燃料を水素に置き換えることである。この場合は、他のシステムは何ら変更を要しない。これが出来上がれば、間違いなく脱化石燃料が一挙に進む。
水素の製造は水分子を直接光電気化学分解して造るのが最良だろう(ココココ)。これが実用化されれば、更に多くの可能性が出て来る。例えば、家の屋根に水素製造装置を置き、太陽光を受けて水素を造り貯える。その水素で発電する。電力は貯蔵できないが、このシステムでは電力でなく水素の形でエネルギを貯蔵し、必要なときに使用する。
これらの可能性を現実のものとするには、水素の効率的な生産システムの完成と、水素の安全な貯蔵法の開発の二つ。実現すれば様々な可能性があり、待ち遠しい。
以上が昨夜見た夢。