菅副総理がスパコン凍結見直すと発言

先週、行政刷新会議事業仕分けで「事実上凍結」とされたことに科学者らが抗議している次世代スーパーコンピューターの開発予算について、菅副総理が22日に「(凍結は)当然、見直すことになる」と述べるなど、政府内で決定を覆すべきとの意見が強まっていると言う(ココ)。当然だろう。
この問題は、審問会のような場で検討すべき問題ではない。この国の将来像をどのように描くか。技術立国を放棄して良いのか。そのような観点から議論さるべき問題である。あくまで技術立国を目指すなら、一番である必要があるのか、二番ではダメなのか、などと言う馬鹿げた発言は出ない筈だ。事業仕分け作業は、悪代官をとっちめるような、大衆受けを狙った演出としか思えない。仕分け人は一方的に追求し、相手を遣り込めるだけで、次世代スパコン開発がどのような意義があるのか、何故必要なのか検討するための議論は全く無い。
本件は我が国の将来像をきっちりと描き、その上で検討すべき問題で、審問会のような場で結論を出してはならない。その意味で菅直人副総理が見直すとしたのは正しい。