相撲界の意識の低さ

相撲界が野球賭博で揺れている。賭博そのものが法律違反であるだけでなく、相撲界と暴力団との癒着が大きな問題であるが、相撲界にその意識の無いことが、問題の根本にあるのではないか。昔は地方興行などは総てやくざが取り仕切り、両者持ちつ持たれつの関係だったことは、古い人なら誰もが知ることである。だが時代は移り、暴力団と化したやくざと関係を絶つことを求められるようになって既に久しい。
だが相撲海にその意識があったのだろうか。相撲界の古い人がやくざとの関係を知らぬ筈はない。その人達が相撲界と暴力団との腐れ縁を絶つ努力をどれだけしたのだろうか。
砂被り席の件も、野球賭博の問題も根は深く、昨日今日のことではない。相撲界にどこまでの浄化能力と、再建能力があるか、相撲界の存亡が懸かる問題である。