初代若乃花の葬儀

土俵の鬼と言われた初代若乃花は強い印象の残る力士だった。小柄軽量だったが筋肉の強さは桁違い。当時大内山という2mを越す大型力士が居た。大関まで進んだと記憶しているが、その大内山との相撲に驚かされた。
土俵中央やや若乃花の左に寄った位置でがっぷり四つに組んだ態勢から、若乃花がポイと左に投げ捨てるような動きをしたら、大内山が仰向けで足から土俵の下に空中を飛んで行った。何かの見間違えかと思たが、リプレイを見ると、間違い無く大内山は空中を飛んでいる。どうすればあんなことが出来るのか、未だに判らない。スローモーション・ビデオがあれば判るのだろうが、兎に角驚いた。
業師の栃錦と共に栃若時代と称される一時代を築いた。ご冥福を祈る。