金環蝕見れず

朝7時頃雲が厚く、これでは到底見れないと諦めた。ところが夜のニュースによると、愛媛大学の観測会で触が始まる直前に雲間から太陽が覗き、金環蝕の観測が出来たそうだ。残念。
今回の触は報道でも皆金環日食と「日」をつけるようになったが、昔は単に金環蝕と言った。金環月食など有り得ず、金環蝕と言えば日蝕に決まっているからだろう。テレビの影響か、近年になって言葉が急に変ってしまう現象を何回も経験する。言葉は変るものだが、変り方がおかしいと感じることが多いのは気になる。「金環蝕」が「金環日食」になったのも一例で、おかしいのは「金環食」も「金環蝕」も一発で変換するのに、「金環日食」は変換しても出て来ない、つまり「金環日食」は辞書に入っていない。これは「金環日食」が新しい言葉であることを意味するものであろう。「瓦礫」を「がれき」と書き、可燃物まで含むようになったのも昨年の震災以後のことだ。いつか採り上げてみたい。