愛媛県の南海トラフ巨大地震の津波被害想定

愛媛県南海トラフ震源とする巨大地震が発生したときの津波被害想定を発表した。被害規模は国の想定より大きくなっているが、これでも甘すぎる気がする。
高知大岡村教授らは、2000年前の巨大地震の大津波で壊滅した田村遺跡の跡を発見している。田村遺跡は物部川流域にあり、高知空港の北西端がここに掛かる。その大津波は高知湾に繋がる潟湖を埋め、その北にあった田村遺跡を完全に壊滅させ、以後遂に復興することは無かったと言う。この津波は高さ20〜30mに達したと見られ、宝永地震の際の津波より高かったそうだ。
愛媛県の被害想定は2000年前の津波の巨大さと較べると遥かに小さい。愛南町を除けば太平洋に面していないとは言え、これで大丈夫かと心配になる。それでも伊方原発近辺の揺れは四電の想定より遥かに大きい。四電の想定が如何に甘いかを物語るものである。伊方原発は即廃炉とするのが至当である。