歴史研究の鉄則を知らないのはオバマ大統領も

中国も韓国も歴史研究の鉄則を弁えていないが、オバマ大統領も同じらしい。オバマ大統領は韓国で、「甚だしい人権侵害だ。戦争中の出来事とはいえ、衝撃を受けた」とか、「(元慰安婦の)主張は聞くに値し、尊重されるべきだ」、「(日本は)誠意のある実践が必要だ」などと述べたと報じられている(ココ)。歴史の解明には一次史料に基づいて研究がなされる。二次史料、三次史料に書かれていることは、一次史料で確認出来なければ事実と断定することはできない。
オバマ大統領大統領は慰安婦問題を一次史料で確認して上記の発言をしたのか。韓国の言い分は証拠など無しに、自分らの感情だけで物を言っているに過ぎない。韓国の言う正しい歴史認識とは、彼らがこうであって欲しい、こうであらねばならないという願望に過ぎない。オバマ大統領は韓国の言い分に同調するからには、その根拠を示して欲しい。
オバマ大統領は以前にも河野談話村山談話の見直しに反対したが、これも同じで、反対する根拠を提示すべきである。現米政府の一連の言動を見ていると、全大戦に関して東京裁判史観で固定しようとしているように思える。いわゆるハル・ノートが前から言われていたように、ハル国務長官でなく当時のソ連のスパイが作成したものだということが、公文書公開で断定されたからには、戦争の原因や責任が見直さねばならないが、オバマ政権はその見直しをしようとする気配もない。
このオバマ政権では話は出来そうもない。現状維持で次の選挙を待つしかあるまい。