承久の乱を勝利に導いた尼将軍政子の演説

史上有名な政子の演説をNHKのBSでやっていたが、分析が甘いというか、平安時代鎌倉時代との本質的な違いを判っていないのではないかと感じた。
政子は武士の京都警護の期間が3年という長期間で大変だったのを、頼朝が半年に縮めたので楽になって有り難かったと、頼朝の恩を思い出させたと言う。
頼朝の恩とはそんなものでは無かった筈だ。かっては貴族だけが人間で、武士などは犬畜生同様に扱われていたのが、頼朝が天下を取って以後、武家が主役の時代となった。政子はそれを言ったのではないのか。また昔のように犬畜生のように扱われる時代に戻っても良いのかと、関東武士たちの意識に訴えかけたのではなかったのか。
時代の変化は、3年が半年に縮まった程度の違いではない。そこまで分析できないとは情けない。時代を見る目を持たない連中は引っ込むべし。