消費増税に伴い手紙・葉書を値上げと言うが

 10月から消費税が8%から10%に上がるのに伴い、手紙は82円を84円に、葉書は62円を63円に値上げすると報じられた。だがこの表現は間違いと思う。増えるのは税金分であり、税金を除いた価格は変わっていない。従って値上げと言う表現はおかしい。

 随分前のことだが、アメリカに出張した時、あちらで買い物をすると、レシートに「価格:○○○ 州税:×× 国税:△△」と分けて記していた。これが本当の表示法であろう。このように価格と消費税をそれぞれ明記すれば、10月以降も手紙・葉書は価格は変わらないが、消費税が増える分だけ負担額が増えると言うべきである。

 つまりアメリカ流に記すなら、

       現 在           10月以降 

手紙 価格:76円 消費税:6円 計:82円 価格:76円 消費税:8円 計:84円

葉書 価格:57円 消費税:5円 計:62円 価格:57円 消費税:6円 計:63円

となると思う。我が国の内税方式の表示は誤魔化しと言わざるを得ない。