上原浩治投手引退

 巨人の上原浩治投手が5月20日にシーズン途中での現役引退を表明した。長い間ご苦労さん。数々の記録を残しただけでなく、色々と記憶にも残る素晴らしい投手だった。新人の連勝記録更新、新人で20勝、澤村賞を複数回受賞、国際試合で無敗、等々、沢山の記録を残した。

 彼の特徴は非常にテンポが速く、コントロールが素晴らしかった、球の回転数が多くて伸びがあり、スピード以上に威力があった。そして同じフォームで速球とスプリットを投げ分けるので、打者は球種の見極めが極めて難しかったようだ。

 印象に残る上原投手の記録としては、キューバの連勝記録を止めたこと、2002年だったと思うが日米野球バリー・ボンズを3打席連続三振の仕留めたこと、レッドソックス時代に現地の新聞に上原が出て来たら4分で試合が終わると書かれたこと、140km/s台の直球でMLBの強打者達に空振りさせていたこと、1インニングを11級で終わらせ、しかもその11球が全部ストライクだったことなど、挙げて行けば切りが無い。

 ワールドシリーズでも、9回裏2死走者1塁の場面で、走者を牽制で刺し、ワールドシリーズ史上初めての「牽制死によるゲームセット」をやってのけ、同時に日本人としてワールドシリーズ初のセーブを挙げ、更に、優勝の掛った第6戦においても9回5点差で登板し、日本人投手として初のワールドシリーズ胴上げ投手となった。

 もう一つ、上原投手は100勝、100ホールド、100セーブと言う途轍もないな記録を達成している。これら多くの記録を残すと共に記憶にも残る活躍は、彼の雑草魂の為せる業。長い間素晴らしい活躍を楽しませて呉れて有難う。