数の不思議

 数の不思議と言うべきか、数列の不思議と言うべきなのか知らないが、面白いことを見付けた。

 3の倍数は、各桁の数を足すと総て3の倍数になる事は子供の頃から知っていた。6の倍数の倍も3の倍数となる。同様に9の倍数の場合は必ず9になる。

 では3,6,9以外の数ではどうなるかと思い、先ず1を倍、その倍、又その倍と続けて見た。すると面白いことに結果は1,2,4,8,7,5、そしてまた1,2,4,8,7,5と続き、この数列の繰り返しとなる。2,4,8から始めた場合は当然のことながら同じ結果となる。では5や7を倍、倍と続けるとどうなるか。5の場合は倍すると10なので、1と0を足して1、次は20なので足すと2、以下4,8,7,5,1と全く同じ数列となる。1,2,4,8の場合は皆同じ結果になるのは容易に理解できるが、5や7も同じとは予想外の事で、驚いた。後になって気が付いたのだが、1や2の時、結果の数列に7も5も出て来るのだから、当然の結果であった。

 3と6について同じ操作を行うと、結果は3と6の繰り返しとなる。9の場合は常に9である。この結果から見ると、1~9の数の内、1,2,4、5、7、8と3,6,9は異質と言うべきである。

 数の面白さ、不思議さを垣間見た感がする。