野村監督は解雇でも解任でもなく退任

楽天の野村監督はソフトバンクを2連勝で降した後、ファンに向かって「先だって正式に、球団の方から今シーズン限りで解雇という報告を受けました。」と語ったと報じられている(ココ)。この報道が正しいとするなら、野村監督の言葉遣いは非常におかしいことになる。
野村監督は解雇と言う言葉を使ったが、実際は契約満了後再契約しないと言うことではないのか。解雇或いは解任とは、契約が残っているのに任を解くことだが、球団側は契約満了前にクビにするとは言っていない。従って野村監督は契約満了を以って退任と言うのが正しい。敢えて推測するなら、野村監督は楽天イーグルスを2位にまで持って来たので、最後の仕上げを目指して再契約を希望したが、球団側は受け入れなかったので、解雇と言う言葉で表現したのか。だが言葉遣いとしては明らかに間違いである。
以前、サッカーのW杯の後だったと思うが、某キャスターが岡田監督に辞任するのかと質問し、岡田監督が辞任はしない、契約満了までやると答えたのに対し、その後やらないなら、世間ではそれを辞任と言うのだと馬鹿なこと言ったことがある。辞任と退任、解任と退任の区別が判らないのでは、小学校からやり直せと言いたくなる。