登山は「とざん」なのに「登頂」はなぜ「とうちょう」なのか?

登山、登頂、登攀を昔はトザン、トチョウ、トハンと言った。近頃は登山以外は「登」を「トウ」と読む。何故?「登」と言う字の音にはトもトウも有る。昔は登山、登頂、登攀の場合は「登」をトと言っていた。二〜三年前テレビで田部井淳子さんの出演番組を観ていたら、田部井さんは登頂をトチョウと言っていた。年配者の感覚では登頂はトチョウであり、トウチョウと聞くと登庁と解してしまう。
言葉は時と共に変化するものではあるが、近年の言葉遣いは理解に苦しむ表現が多すぎる。Rioでメダルを取った選手のインタビューでも、ぶったまげる言葉遣いが連発されている。例えば「みんなのお蔭でメダルを取れることができました」。これを聞いて、以前某掲示板で「・・して上げられることが出来ます」という書き込みがあったことを思い出した。どっちも日本語じゃない。気になる言葉遣いをいつか採り上げて見よう。