使命感無き教育界

教育関係者の質の低下は目を覆いたくなる。履修単位数を誤魔化した問題も、いじめによる子供の自殺が多発しながら、それに対する関係者の問題を糊塗しようとする態度も、使命感の欠如から発したものである。学校の使命は人間をつくることであり、教師は人生の師でなければならぬ。人間をつくると言う大目標を忘れ、人間を鍛えることを怠り、単に進学率を上げることに目を奪われて教育を矮小化したことから、現在の教育界の総ての問題が発生していると思う。昔は一級の人が先生になったが、戦後の就職難の時代に、就職口が無いので先生にでもなるかと「でもしか先生」が登場したことが、教育を狂わせた原因の一つではなかろうか。