東京大空襲

昭和20年の昨日は、死者10万人と言われる東京大空襲の日。B−29は最初に目標地域を取り囲む4地点に焼夷弾を雨の如く投下した。そのため狙われた地域の周囲は火の海となり、人々は逃げ場を失った。まことに残虐な作戦である。これは民間人を狙った無差別殺戮で、国際法上許されぬ行為である。
アメリカ軍はこの大空襲に先立って、参加する兵士達を納得させるために、東京の下町地区は家内工業の中心であり、日本の軍事工業を支えているのでそれを叩くのだと、とんでもない屁理屈で無差別爆撃を正当化する説明をしたと、何かで読んだことがある。ではその後空襲された各地方都市も軍事工業を支える家内工業地帯だと言うのだろうか。民間人を狙った都市の無差別攻撃と、広島・長崎への原爆投下は、いずれも国際法に違反した戦争犯罪行為である。だからどうこうと今更言っても始まらないが、その事実はしっかりと記録に留め、永遠に記憶から消してはならない。