原発事故直後日本政府が米の支援申し入れ断る

またかと呆れる。神戸の震災の時、当時の首相村山富市アメリカの支援申し入れを断った。今回は福島第一原発の被害が判明した直後で、原子炉の廃炉を前提にしたものだったため、日本政府や東京電力は冷却機能の回復は可能で、「米側の提案は時期尚早」と受け入れなかったと言う(ココ)。
事故の重大さに対する認識が甘かったのだろう。そのためか政府と東電のやることは総て後手に廻り、却って事態を悪化させた。重大事故に対処するには、先手を打たねば駄目。このような事態になったらどうなるかを検討し、それを防止するにはどのような手を打つべきか、事前に準備しておかねばならぬ。
米側の申し入れがあったとき、廃炉止む無しと早目の決断をしていれば、事態をここまで悪化させずに済んだかも知れない。
津波の規模の想定も、事態の推移も希望的観測が先に立ち、大甘だったことが重大な事態を招いた原因である。事態を厳しく分析する能力と、先手を打つ決断力が肝要であることを改めて認識させられた。