平成25年度湯築城歴史塾第二回

子規博で今年度歴史塾「河野氏とその一族」の第二回が開かれた。講師は松山大教授の山内譲氏、演題は「鎌倉期河野氏と一遍」。先月一遍上人ゆかりの寶厳寺で火災が発生し、本堂が全焼、重要文化財の「木造一遍上人立像」も失われたばかり。従って今回の講演は恰もその追悼講演のようになってしまった。
一遍上人没後直ぐ作られた一遍上人絵伝では、一遍上人河野氏の出身であることを強く描いているのに対し、河野氏系図では初めの頃は一遍上人を載せて居なかったそうだ。やがて一遍上人を載せるようになり、後世になるほど詳しく載せるようになったとのこと。
講演が終わった後、寶厳寺に所蔵されていた系図はどのタイプが伺ったところ、詳しく載せていた由。だからと言って寶厳寺の系図が後世に作られたものと決め付けることは出来ない。一遍上人の家系を中心に書かれたものかも知れないからである。現物を詳しく調べる必要があったが、多分焼けてしまったであろう。本当に取り返しが付かない。