祝谷地区で初めて見つかった前方後円墳

『祝谷大地ヶ田遺跡6次調査』現地説明会に行って来た。場所は新旧二つの県道20号線が合流する地点をもう少し北に進んだ右手。2000年前の弥生時代の土坑が300個以上と、その一部に重なって5世紀後半の前方後円墳が出土した。祝谷地区の古墳は過去8基見付かっているが、前方後円墳は始めて。不思議なのはこの辺りで5世紀頃の集落が見つかっていないこと。全面発掘をすれば簡単に見付かるのだろうが、今回の発見も宅地開発の前の事前発掘なので、そのような機会を待つしかない。出土物は埴輪や刀など。それほど多くは無いようだ。しかも戦前に農地として整備した時に、墳墓の上の方が削られてしまったため、発掘して始めて古墳が有ったことが判った。従って埋葬室などは既に失われていた由。残念。
前方後円墳に馬てい形周濠 祝谷9号墳
古墳中期の前方後円墳を松山・祝谷大地ケ田遺跡で確認 四国初
 下から上って来る2本の道が20号線。その2本が合流した地点から少し北、道の右手の緑地状に見える所が今回の調査地。その上半分の真ん中辺りで前方後円墳が出土した。  
【追記】現地説明会の動画を見付けたので追記する。
 ・祝谷大地ケ田遺跡(YouTobe)

2017/01/15 に公開
平形銅剣の圏内道後地域を見渡せる高台から前方後円墳が見つかった。
墳丘を囲む馬蹄形の周濠があり堀の内側・外側にも葺石が張りつけられ四国では初めてとのこと。古墳は頭でっかちで珍しい。太刀の柄には鳳凰の模様が装飾され、遺跡は古墳時代中期(約1500年前)。
 小雪ちらつく寒い中大勢の古代史ファンが説明会に訪れていました。