昨日の記事に補足

 特集記事で加戸知事の取材が無いのは何故?伊賀知事に取材したなら、加戸知事にも取材すべきだろう。13年にわたる湯築城跡の保存問題に決着を付けたのは加戸知事の決断である。伊賀知事が日本庭園計画を撤回したのは当時にあっては称賛すべき英断であったが、工事は中止したものの、その後どうするのか、結局退任まで明らかにしなかった。もし計画を白紙に戻した時、湯築城跡の史跡指定を申請し、永久保存すると言明していれば、湯築城跡の将来は確定し、保存運動もその時点で幕を閉じていた筈であり、伊賀知事の大英断とその功績は大きく讃えられていたであろう。だが伊賀知事は湯築城跡を残すのか残さないのか明らかにせず、そのため保存運動は13年続くことになった。
 その不透明な事態を終わらせたのは、加戸知事の就任早々の明確な発言だった。知事選前、もし伊賀知事がまた当選したら、湯築城跡の運命は絶望的と感じていた。加戸知事がどう考えているかは分からないが、もしかしたらと最後の望みを抱いていた。それが思いも寄らぬ明確な発言。みんな跳びあがって喜んだ。その瞬間状況は一変し、それまで湯築城跡を守る会は行政に盾突く怪しからぬ団体と言われていた悪口も聞こえなくなり、現在に至る。
 その加戸知事への取材が無かったのは何とも残念でならない。追加記事を書いて貰うことは出来ないだろうか。