改めて知る薬師寺東塔の素晴らしさと不思議さ

 1300年前の姿を今に伝える薬師寺東塔の解体修理の動画を観て、その凄さ、素晴らしさに感嘆するしか無かった。三重塔や五重塔仏舎利を納めた釈迦の墓とのこと。薬師寺東塔では心柱の一番上に切込みがあり、そこに仏舎利が納められていた。その心柱は何処とも繋がって無い。また塔の各階はがっしり造られているが、上の階と下の階は唯嵌め込んでいるだけで、固定されてはいない。その為地震の際には塔全体が一体となって揺れるのではなく、各階がばらばらに揺れる。このような構造のため建物の固有振動数と言うものが無く、従って地震波に共振することがない。そのためか寺院の塔が地震で倒壊した記録が存在しない。

 スカイツリーの建設に当たり、このような塔の構造を参考にし、すぐれた構造を採り入れたと聞く。塔の特徴は随分前から聞くことがあったが、それを参考にし採用するようになったのは極く最近のことであろう。と言うことは近年になって漸く塔の優れた構造を実際の建築に採用できるようなレベルに到達したと言うこと、言い換えるなら、建築技術が漸く塔の技術レベルに肩を並べる所に来たと言うことではなかろうか。ここで疑問おおが生じる。21世紀になって漸く比肩できるような高度な建築技術が1300年も前にどうして不意に出現したのだろうか。それ以前に長きに渡って建築技術を磨いて来た痕跡は存在しない。このような木造の高い塔は日本にしか存在しない。この状況を歴史家はどう説明するのか、是非教えて欲しい。

 そこで思い出されるんは、法隆寺に残る三体の奇妙な像である。どう見てもアヌンナキの像としか思えない。アヌンナキは世界各地の痕跡を残しているようだが、日本にも来ていて色々と指導したのかと考えたくもなる。誰かこの疑問について教えて欲しい。