理解に苦しむ話が多過ぎる

今年になって早くも一ヶ月が過ぎ、明日はもう2月になるが、この月は理解に苦しむ話が多過ぎた。
桜宮高校と女子柔道の監督による暴行事件は、どちらも責任者の処罰も対策も打ち出されていない。両者共自浄能力が無いと断じざるを得ない。下村博文文部科学相がJOCに対し、再調査を要請したのは当然である。桜宮高校も抜本的な改革がなされたと言う話は聞えて来ない。改革にいつまで掛かるのか。暴力体質が解消しない以上、新入生を入れるわけには行かない。
理解に苦しむ話はまだ有る。山鳥坂ダムの建設は妥当と判断されたらしい。このダムの建設目的は紆余曲折があったが、今では肱川の治水のためとなっている。だが肘川の支流、しかも流量は僅か5%しかない川にダムを造って、肱川の洪水対策になるのだろうか。素人の頭では到底理解できない。中村知事はこのダムの建設に賛意を表しているが、同知事は松山市長を3期務めながら、松山市渇水対策として黒瀬ダムの水を寄越せの一点張りで、結局何もやらなかったに等しい。水問題に関しては無為無策と言われても仕方あるまい。先日道後商店街振興組合の或る理事と話をしていたら、その人も全く同じ見解だった。そのような知事が賛意を表しても山鳥坂ダム建設の妥当性を証明することにはならない。
もう一つ。高知大の岡村教授の調査によると、6000年余の間に貞観地震クラスの巨大地震が15回起きていることが判明した。400年に一回の周期である。同様の調査を中央構造線についても行うべきである。それをやらずに伊方原発の揺れの強さを570ガルと低く見積もって、十分な強度があるとほざく神経が理解できない。神戸の地震でテレビが跳んだと言われているが、それは地震加速度が重力加速度を越えたことを意味する。中央構造線が動いたら、神戸の地震とは比べ物にならない揺れの強さを覚悟しなければならない筈である。どれくらいの揺れになるのか、過去の痕跡を詳細に調べるべきである。それをやろうともしない横着さには呆れるしかない。