出石町の袴狭遺跡から古代船団の線刻画発見

兵庫県出石郡出石町の「袴狭(はかざ)遺跡」で、古墳時代前期(四世紀初頭)の船団を描いた線刻画が出土した。大きな船を中型・小型の船が取り巻いて船団を組んでいた様子が描かれている。既に大阪・久宝寺遺跡からは弥生末期の船首部材が発見されており、姫路市内の長越遺跡からも古墳時代の船尾部材が出土している。これらから見て、少なくとも古代には船団を組んで朝鮮や中国に渡っていたのだろう。昔日本に航海術は無かったと言われて来たが、そんな馬鹿な話はないと思っていた。こうした発見で従来説が見直されるのを期待する。