今日で早くも12月、湯築城歴史塾の6回目

歳を取ると月日の進み具合が実に速く、もう12月。湯築城歴史塾も今日で今年の6回目。河野氏最後の当主牛福通直が終わった。時代は戦国期終盤に差し掛かる頃で、実に様々なことが起きている。その中で注目されたのが、河野氏の最終段階で湯築城小早川隆景率いる秀吉軍に包囲されて、牛福通直が降伏したと言うのが一般に言われているが、今日の講師中平氏はこれに疑問を呈したことだ。これは心から納得。もし小早川が包囲し通直が降伏したのが事実なら、それは演技に過ぎないと考えていた。何故なら小早川の家臣が湯築城に常駐していたのに、それを包囲すると言うのは説明が付かず、もしそれが本当なら秀吉の手前を取り繕うための演技としか考えられないからである。だが秀吉も小早川と河野の関係は百も承知の筈故、そんな演技が通用するとは思えず、演技の必要も無かったであろう。従って小早川が包囲した事実は無く、小早川が湯築城に到着するまで河野はじっとしていただけと考える方がすっきりと理解できる。
歴史塾の最後は年があけた1月に、「河野氏の妻たち」。西尾先生らしい視点に基づく非常にユニークなテーマで、楽しみだ。