68年前の今日

あの日も暑かった。校庭に全校整列して玉音放送を聴いた。その時は拡声器の音が割れて、放送の内容は全然聞き取れなかった。下校時再び校庭に集合するよう命じられ、そこで校長から降伏したことを告げられ、呆然としたことを覚えている。
あの日から68年も経過したが、我が国は未だに戦争の後遺症から抜け切れていない。新しい国家像を打ち立て、日本の進むべき道を明らかにするためには、あの戦争は何だったのかと見直し、その真実を正しく掴み取り、自虐史観から完全に抜け出すことが第一歩であろう。それが「命を捨てて国と民族を守ろうとした若者達が居たことが歴史に残る限り、日本は必ず立ち直るだろう。俺達はそのために行く。」と言って散って行った特攻隊員たちの遺志に報いる道である。
マスコミは愛も変わらず今日は終戦記念日と書きたてる。真実を正しく把握するにはこのような初歩的な間違いから正さねばならぬ。
前にも書いたことだが、降伏から講和条約発効までを辿ると、

昭和20(1945)年8月15日 停戦
昭和20(1945)年9月 2日 降伏文書調印 休戦
昭和26(1951)年9月 8日 サンフランシスコ講和条約調印
昭和27(1952)年4月28日 講和条約発効 主権回復 独立回復 戦争終結

であって、8月15日は停戦の日であり、戦争が終結し独立を回復した日は講和条約が発効した4月28日である。従って、8月15日は停戦の日と言うべきで、4月28日を独立(または主権)回復の日と呼ぶべきだと思う。