脱炭素革命の衝撃

昨夜NHKが放映した「脱炭素革命の衝撃」に強烈な衝撃を受けた。我が国が石炭を燃料とする火力発電機を設置したり輸出していることは、時勢に逆行する行為であり、再生エネルギへの転換が遅いことは常々批判していたのだが、これらが国際的にあそこまで強烈に批判されていたとは知らなかった。
アメリカではトランプ大統領がパリ協定から脱退を宣言したが、実業界はそれに同調せず、脱炭素に向かっていたことは知っていた。しかし、ロックフェラーが石油産業から資本を引き揚げたり、どこだったか、保険会社が脱炭素に反する産業の保険を引き受けないと宣言したり、脱炭素革命の実態は想像を遥かに越える進展を見せている。それに比べると日本の取り組みは相当に遅れているのは間違いない。今のペースでは中国にすら遅れを取る危険を感じる。政府は石炭火力発電機の輸出支援は即刻停止し、電力会社は再生可能エネルギ発電の接続を優先するよう今すぐ方針を転換することを要求する。
今のままでは電気自動車に転換しても、CO2の排出場所を移動するだけで、脱炭素革命にはならない。休耕田を利用して石油を生産するのは、実用性がないのだろうか。もしこれが実現出来たら今の設備はそのままで良いことになる。これが駄目なら燃料を石油から水素に転換するしか無いでは無かろうか。
兎に角脱炭素革命に総力を挙げないと、日本は世界から取り残されてしまう。政府も民間も即方針転換をしなければならない。