道後の景観

愛媛新聞は「道後の景観改善を 専門家ら意見を交わす」と題して、松山・道後温泉地域の景観について考えるフォーラムが14日に開かれ、観光や建築の専門家が、現在の課題や改善策について意見を交わしたことを報じている。そのフォーラムでパネリストは「旅館などの外観に『見られる』という意識が感じられない」「派手なネオンが目立つ」「街の景観にまとまりがない」といった問題点を指摘したと言う。その指摘は正しく、道後温泉駅を降りて最初に目に飛び込むのは、高層マンションとコンビニで、古い温泉の情緒のようなものは全く無い。日本最古の温泉という名前に胡坐を掻き、客をもてなすこころを失った結果である。本来なら地元主導で景観条例の制定を早くから推進すべきであった。未だに団体客依存の体質から抜け出せず、自主性・自立性の乏しい道後温泉の再生には、総ての面で大鉈を振るうことが必要である。