松山市が3年連続減圧給水

松山市は春先からの少雨で地下水位が下がり、22日渇水対策委員会を開き、上水道の1次減圧を決め同日午後に開始した(ココ)。減圧は3年連続で、5月の実施は初めて。松山の4月1日―5月21日の降水量は89ミリで平年の42%。大渇水に見舞われた1994年の同期間の169・5ミリよりもかなり少ない。今現在、石手川ダム貯水率は93・9%で平年値を3・3ポイント上回っているが、地下水の目安となる南高井観測井の水位は22日午後1時現在、4・9メートルで、平年より2・2メートル低い。
1994年に大渇水に見舞われながら、その後の15年間何も対策出来ていない。呆れ果てた無能振り。地下水位は市街地に降った雨をそのまま川に流さず、極力地下に浸透させれば随分地下水を増やすことが出来る。本件については当ブログでも2008年9月19日の「雨水の浸透施設」で触れたように、既に実施している自治体が全国に幾つもある。浸透枡の設置や浸透側溝の採用は直ぐに実施できること。成果を上げている見本があるのに見習おうとしないのは何故?
渇水対策は雨水の有効利用と、水のリサイクルと、海水淡水化しかない。そのどれもやろうとせず、水が不足すると減圧給水を繰り返すだけの行政は、無能・無責任であり怠慢である。