韓国は中国の属国への道を進むのか

俄かには信じられない話だが、韓中の政府間の定期協議で中国の当局者が韓国政府の関係者に対し「朝貢外交に戻ったらどうか」と探りを入れる発言をしたという(ココ)。日本が日清戦争に勝ち、清朝に朝鮮を独立国と認めさせるまで、歴代中国王朝の属国であった。朝貢外交に戻れと言うことは、清朝の時代の状態に戻れ、即ち中国を宗主国と仰ぐ属国になれと言うことだ。
今、米中はアジア諸国の取り込み合戦を繰り広げている。オバマ大統領のアジア歴訪もそのためであり、一方の中国は華夷秩序の復活を狙っている。韓国に対する甚だ無礼な申しようもその表れだ。本来なら独立国同士の間で言える言葉ではないのだが、韓国の動きはそれを怒っている様子には見えず、相も変わらず二股外交を続けている。つまりオバマ大統領は中国に大きく傾いた韓国を引き戻すことは出来なかった。
韓国は今それほど中国を頼りにしているが、そんな韓国にアメリカが愛想をつかし、作戦統制権をさっさと引き渡し、米軍を韓国から撤退させたら韓国はどうする心算なのだろうか。そんな状況になった後、もし北朝鮮が暴発したら、韓国は自分だけで守らねばならない。頼りにしている中国は北の味方であり、もはや韓国に味方は居ない。そんなことが韓国は判らないのだろうか。北東アジアが火種にならぬことを祈る。