平成26年度湯築城歴史塾始まる

今年は例年より遅く始まった。今年のテーマは「河野氏と海の諸勢力」で、第一回は忽那氏。鎌倉幕府成立後、各地に東国武士を地頭として配したが、忽那氏は数少ない西国地頭の一つであったことから、源平合戦で幕府に認められる功績があったのであろう。このような古い時代から戦国末期まで活躍を続けたのに、知名度が低いのは何故か。海賊衆としては村上氏の名が高いが、村上氏の活動が活発化したのは戦国期の半ばであり、活動期間は忽那氏の方が遥かに長い。
今まで忽那氏のことは余り判らなかったが、今日の講演で、忽那氏の勢力範囲は防予諸島、村上氏は芸予諸島と棲み分けていたらしいと感じた。それが、戦国末期になって村上氏がのして来て、小説にまでなったので一気に有名になったが、海人の活動を解明するには忽那氏にもっと注目すべきであると思う。