大阪都構想実らず

昨日、大阪都構想の是非を問う住民投票で、僅差で反対票が上回り、橋下市長は今年末の任期満了を以て政治から身を退くと宣言した。
大阪は改革の機会を自ら捨ててしまった。市と区は同格なのだから、区の上に市は不要の筈。同格の組織を上下に二つ並べるのは、屋上屋を重ねるもの。現に東京には東京市は無い。区の上に市は不要であることを東京が証明している。昭和18年に東京市を無くし、東京府を東京都に改編したとき、この改革を当時の6大都市全部で実行して置けば良かったと悔やまれる。
昨日の住民投票の結果、狭い地域に大阪市立○○と大阪府立○○や、大阪市営△△と大阪府立△△などが林立する姿が続く。この無駄を無くすには国が法律を作って、区を設けた場合はその上部行政体の市を無くすことにするしかあるまい。
今回の結果は僅か一万票ちょっとの差、本当に僅差だった。この差については思う所があるが、それは止めておこう。大阪は実に惜しい機会を逃したものだ。市税を余分に負担することになるが、それも自ら選んだ道。覚悟の上なのだろう。
橋下市長、ご苦労様でした。ご自愛の程祈ります。