科学・技術

原子力安全・保安院が防災強化に反対していた

もう呆れて言う言葉が無い。原発の重大事故を想定した防災対策の国際基準を導入するため、内閣府原子力安全委員会が06年に国の原子力防災指針の見直しに着手した直後、経済産業省原子力安全・保安院が安全委事務局に対し「社会的混乱を引き起こす」などと…

「世界から見た福島事故」を見て思うこと

昨夜NHKのBS1で「世界から見た福島事故」を見た。これを見ると我が国の原発が全くと言って良い程いい加減であったことに衝撃を受けた。感銘を受けたのはスイスの原発事故対策である。 スイスも福島と同じ型の原発を造った。造るとき既に全交流電源喪失…

伊方3号機のストレステストに関する保安院の妥当判断は妥当か

定期検査で停止中の四国電力伊方原発3号機のストレステスト1次評価結果について、原子力安全・保安院は9日、四電が提出した評価結果を「妥当」と判断した。だがこの判断は本当に妥当だろうか。保安院は地震や地質の専門家が警告する次の二点に答えていな…

スーパーコンピュータ「京」を知る集い

子規博で行われた『スーパーコンピュータ「京」を知る集い in松山』に参加して来た。スパコン「京」の心臓部は半導体製品であるが、日本最初の半導体工場の建設に参画し、我が国の半導体産業の立ち上げに従事した身にとって、本当に隔世の感がある。それも一…

波動スピーカーってどういうもの?

スピーカーは昔とすっかり変わってしまったようだ。そこへ又々波動スピーカーなるものが出現したらしい(ココ)。説明しても判らないだろうと言い、特許も出していないそうだ。まさしく謎の技術だ。一度見て、そして聴いて見たい。

伊方原発訴訟

愛媛を中心とした16都県の住民ら300人は8日、四国電力(高松市)の伊方原発3基の運転差し止めを求める訴訟を松山地裁に起こした。伊方原発の最大の危険要素は、日本最大級の断層である中央構造線が僅か6Kmの沖合いを走っていることである。このよう…

スプレー一吹きで癌が発光

がんと疑われる場所に少量のスプレーをすると、がん細胞が肉眼でも分かるほど明るく光り出す試薬を、東京大の浦野泰照教授と米国立衛生研究所の小林久隆主任研究員らが開発。既存の方法では検知困難だった1ミリ以下のがんを見つけることも可能となり、手術…

新居浜工高生2人が廃水脱色の菌発見

昨日の愛媛新聞にユニークな記事が載っていた。2人の新居浜工高生が化学染料で着色された水を無色にする細菌を見つけたと言う。2人は顧問の井原進一教諭から「地場産業に関する研究をしよう」と提案され、県内を中心に行く先々で土を採取し、3カ月で約8…

GPSで津波波検知

何だか良く判らないが、津波による海面の隆起で大気が圧縮されて波状になり、波紋のように300キロの上空まで伝わって同心円状に広がる様子を、GPSシステムを活用して観測したと言う(ココ)。衛星から津波を監視することに応用できる可能性があるそう…

おめでとう赤崎勇さん

赤崎勇さんが青色発行ダイオードを開発した功績で文化勲章を受章。おめでとうございます。赤崎さんとは約1年間同じ下宿でお世話になった。赤崎さんは音楽が大好きな優れた技術者だった。我々とは格段にレベルの違う方で、そのような方に長く親しくして頂い…

「はやぶさ」カプセル展示会

「はやぶさ」カプセル展示会を見に、コミセンへ行く。 先ず特別上映「HAYABUSA〜帰還バージョン〜」を観て、感動を新たにする。何度も予期せぬトラブルに襲われながら悉く克服し、特に通信が途絶し行方不明となった後も、はやぶさが信号を出し続けるなら、そ…

脳脊髄液減少症は外傷も原因となることを国がやっと確認

脳脊髄液減少症が交通事故などの外傷が原因で硬膜に小さな穴が開き、そこから脳脊髄液が漏れて脳脊髄液の水位が下がり、様々な症状を引き起こす。これをやっと国も確認したのは画期的な出来事で、脳脊髄液減少症が治療に健康保険が適用され、また自賠償保険…

これは面白い

摩擦力の凄さを見せる大科学実験。面白い。

ダークマター

昨夜、NHKの深夜番組でダークマターを色々な角度から取り上げていた。つい引き込まれ遅くまで見てしまった。 ダークマターについては何度か見ていたが、今回の番組では系統的に詳しく解説し、非常に判りやすかった。一番強く印象に残ったのは、天文学と理…

長い道程

思えば実に長い道程だった。日本初のノーベル賞学者となった湯川博士も、総てに成り立つ統一理論を打ち樹てようと取り組んでいらしたと、門外漢ながら聞いていた。ダークマター、超対称性粒子、ヒッグス粒子が本当に同じものかどうかはまだ判らないが、理論…

危ないのは東海道本線も東海道新幹線も同じ

一昨日、リニヤモーターカーは巨大断層を二つ横切るので危険と書いたが、よくよく考えたら、東海道本線も東海道新幹線もその巨大断層を横切っているので、危険度は同じである。本州を東西に走る陸上交通手段は、糸魚川静岡構造線と中央構造線を横切らざるを…

浜岡原発と伊方原発の立地

東京大学地震研究所の都司嘉宣教授の言葉を借りるなら、どちらもえらい所に造ったものだと、つくづく思う。浜岡原発は糸魚川静岡構造線上と言って間違いではないだろう。とんでもない所に造ったものだ。もしこの断層が動いたら、どんなに頑丈に造っても人工…

中国、プログラム設計に重大欠陥と認める

中国当局がやっとプログラム設計に重大欠陥があったと認めた。要するに列車制御システムが誤作動したと言うことだろう。そんなことは状況を見れば始めから判っていることで、問題は事前に誤りが無いか、時間を掛けて徹底的に検証しなければならにのに、それ…

安全が第一なら高速鉄道は運転を停めるべきだろう

中国当局は信号が異常だったことを早い段階で把握していたと言う。これが真実なら雷が原因の不可抗力だったと言う最初の説明は嘘だったことになる。このように隠蔽体質では何が本当なのかさっぱり判らない。 温家宝首相は事故現場を視察して、高速鉄道は安全…

伊方原発は地震動が最大の懸念材料と都司嘉宣準教授

今朝の愛媛新聞によると、東京大学地震研究所の都司嘉宣が、中央構造線が目の前を走る伊方原発は、地震動が最大の懸念材料と指摘したと報じている。震源が近いと金槌で殴るような強い衝撃を生じ、金属の原子炉圧力容器はそういう衝撃に弱いので、伊方原発は…

中国高速鉄道事故 証拠隠滅作戦開始か?

どういう心算か、やることの意味が判らない(ココ)。事故原因究明のため、全部回収するのが本当じゃないの。あちらさんのやることは奇々怪々。

中国の高速列車が大事故

とうとうやってしまった。事故が連続していたので、このままでは大事故に繋がると心配していたが、浙江省温州市付近で23日夜、高速列車が別の高速列車に追突して双方の車両が脱線、一部車両が高架橋から転落すると言う大惨事を引き起こした。 中国は世界最…

汚染水処理装置は欠陥装置

福島第1原発の汚染水処理装置は連日トラブルを起こし、まともに動いた日は1日も無い。そのトラブルも誠に低劣なもので、まともな装置と言える装置ではない。東電は米・仏のメーカーに損害賠償を請求し、信頼度の高い装置と入れ換えるべきだ。こんなことで…

EM菌

久し振りに「EM菌」と言う文字を目にした。「EM菌で被災地浄化 ヘドロ減少 悪臭も除去」と言う報道だ。宮城県栗原市築館で培養した水質浄化作用があるEM菌(有用微生物群)が、東日本大震災の被災地で活躍している。津波をかぶった水田や住宅地、河川敷…

伊方原発の安全性見直しは出鱈目

四国電力は伊方原発の燃料争点を始めたが、安全性の見直しが承認されたと思っているのだろうか。揺れの強さを570ガルと想定したのは大甘で、こんな値を想定する神経が判らない。 3000ガルという強烈な揺れが来ても耐え得ると言うなら、そして津波対策…

トラブル続きの汚染水浄化システム

福島第一原発に設置した汚染水浄化システムは連日トラブルが続き、今日もまた停まった(ココ)。報道を見る限りでは、全く低級なトラブルばかりに見える。水が洩れたの、ホースに孔が開いたのなど、馬鹿馬鹿しいトラブルが続いている。そんなにデリケートな…

理研と富士通のスパコン、世界ランキング1位に

蓮舫の「二位じゃダメなのですか。」と言う発言で話題となった、理研と富士通のスパコンが1位となった(ココ)。 【6月21日 AFP】理化学研究所(RIKEN)と富士通(Fujitsu)は20日、共同開発中の次世代スーパーコンピューター「京(けい)、K」が同日発表の…

この期に及んでなお希望的観測で気休めを言う東電

東電は福島1号機の炉心溶融は認めたたが、「圧力容器の損傷は大規模ではない」となおも願望みたいなことを言っている。そんな空頼み的な説明を誰が信用すると思っているのか、呆れるほかは無い。もたもたしている所に、房総沖地震などが起きたらどうなるか…

原発の耐震強度を至急評価し直せ

福島第一原発一号機は「地震の揺れで圧力容器や配管に損傷があったかもしれない」と、津波より前に重要設備が被害を受けていた可能性を、東電関係者が認めたらしい(ココ)。 そうとなると原発の安全性は個々に異なることとなり、大問題を生じる。東日本大震…

炉心溶融を指摘した中村審議官を更迭した菅首相

東日本大震災の翌日、3月12日に、中村幸一郎審議官が検出された放射性物質から1号機の炉心溶融の可能性に言及したところ、菅首相と枝野幸男・官房長官は「国民に不安を与えた」と問題視し、中村審議官を更迭してしまった。 枝野長官は会見で、炉心溶融情…